すぐに使える!英語の頭字語(Acronym)10選
はじめに
すぐに使える!頻出の頭字語10 選
FYI(For Your Information)(発音:エフ・ワイ・アイ)
【意味:ちなみに、参考まで】参考情報を付け足す時に使い、口頭でも使えます。
FYI, the boss will be away on Friday.(ちなみに上司は金曜、欠席予定です。)
ASAP (As Soon As Possible)(発音:エイ・エス・エイ・ピー 又は エイサップ)
【意味:可及的速やかに、なるはやで】何かを依頼する際などに使います。文章でも口頭でも使います。
Please submit the report ASAP.(可及的速やかに報告書を提出してください。)
BTW(By The Way)
【意味:ところで】話題を切り出す際に使います。通常は文章でのみ使い、口頭では使いません。
BTW, Sarah is transferring to PR.(ところで、サラは広報部へ異動だって。)
TBC/TBA(To Be Confirmed / To Be Announced)
【意味:確認予定/今後発表予定】詳細が確定していない、または公表されていない際に使えます。通常は文章でのみ使い、口頭では使いません。
The project launch will be in May, exact dates TBA.
(プロジェクト発足は5月の予定、具体的日程は今後発表予定。)
The event will start at 3 pm, guest speaker TBC.
(イベントは午後3時開始、ゲスト・スピーカーは調整中。)
AKA(Also Known As)(発音:エイ・ケイ・エイ)
【意味:またの名を、別名】あだ名、通称がある場合に使います。口頭でも使います。
The division is headed by Mr. Hara, AKA "Harry".
(部門長は原さんで、みんなに「ハリー」と呼ばれてます。)
LOL(Laughing Out Loud)(発音:エル・オー・エル)
【意味:(笑)】相手が面白いメッセージへの返信の際に使えます。人によっては、口頭でも使います。
- I got to work and realized my shirt was on backwards. // - LOL.
(- 職場に着いて、シャツが前後ろ逆だって気づいたの。// - (笑))
OMG(Oh My God)(発音:オー・エム・ジー)
【意味:なんてことだ!】驚きを表したいときに使います。中には口頭で使う人も。
- We decided to elope! // - OMG!
(- 私たち、駆け落ちすることにしたの! // - えーっ!!)
TTYL(Talk To You Later)
【意味:また後でね(また後で連絡するね、また後で話そう)】メールの終わりや、メッセージのやり取りを切り上げる際に使います。通常は文章のみで使い、口頭では使いません。
Gotta go! TTYL!(もういかなきゃ!またね!)
RSVP(Répondez S'il Vous Plaît")(発音:アール・エス・ヴィー・ピー)
【意味:出欠を教えてください】何かイベントへの招待し、出欠の返信を求める際に使います。"RSVP by <日付>"と書いておけば、「<日付>までに出欠のお返事をください」の意味になります。口頭でも使えます。
The party is on Saturday. Please RSVP by Wednesday.
(パーティーは土曜に開催します。水曜までに出欠を教えてください。)
FOMO(Fear of Missing Out)(発音:フォーモー)
【意味:取り残されることへの恐れ】これは比較的新しい表現で、インターネット、SNSなどで常に新しい情報が発信されている中で、そういった情報に触れ続けなければ置いて行かれてしまう、という強迫観念を指します。文章でも口頭でも使います。
ここに分かりやすい解説があります:
FOMOとは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD
Youths nowadays often suffer from FOMO.(最近の若者は、取り残されることへの恐れを抱えていることが多い。)
おまけ
おまけに、頭字語ではありませんが、知っておくと便利な省略(abbreviation)を2つ:
Pls("Please"の略)
Pls send the file by email.(ファイルをメールで送ってください。)
w/("with"の略)
- What kind of pizza do you want? // - Cheese w/ sausage & onions!)
(- ピザは何がいい?// - チーズピザ、ソーセージと玉ねぎトッピングで!)
おわりに
いかがでしたか?知っているものもありましたか?上記の頭字語はいずれもよく使われるものなので、知っておくと便利です。
ただし、日本語の略語と同じで、使う際はTPOが重要です。同僚同士の気軽なメール、友達とのメッセージではじゃんじゃん使っていただきたいですが、カチッとした文章を書く際には避けましょう。
それでは、TTYL!
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人のアイディアを褒めたい時の英語
はじめに
アメリカ人って本当に褒め上手ですよね。
英会話学校でアメリカ人のネイティブ講師に当たったことのあるかた、アメリカに留学経験のあるかた、職場でアメリカ人の上司や同僚のいるかたなら、そう感じたことがあるのではないでしょうか。
誰でも、褒められたら嬉しいですよね。関係強化、信頼関係獲得において「褒める」ことは重要なツールです。でも、いつも同じ "good" じゃつまらないですね。
英語は形容詞の数がとても多く、同義語(synonym)が非常に多い言語なので、「良い」という一言を言うにも、"good, great, wonderful, terrific, fantastic..." と無数の言葉があります。
そこで今日は、豊富に存在する英語の褒め言葉について紹介したいと思います。
ただ、一般的な英語での褒め方については、既存の良い記事がたくさん出ています:
相手を褒めるときに使える英語のフレーズ集! - 英語を学ぼう
会話上手は褒め上手!英語の褒め言葉のパターンを増やそう! | DMM英会話ブログ
そこで今日は、「アイディア」に対する英語での褒め方を見ていきたいと思います。
同僚が行ったプレゼンを褒めたいとき、最近読んだ面白い記事や本について話したいときに使える英語表現を見ていきましょう。
万能な褒め言葉
以下は、「とても良い」「素晴らしい」という意味で、大抵の場面で使える万能な褒め言葉です。まずはこれらを押さえておくと、安心です。
- great That was a great lecture.(素晴らしい講演だったね。)
- terrific You gave a terrific speech.(君のスピーチ、本当に良かったよ。)
- fantastic Did you read his newest book? It's fantastic!(彼の最新作読んだ?すごく良いんだ。)
- wonderful What a wonderful idea!(それは素晴らしいアイディアだね!)
- outstanding Your presentation was outstanding.(君のプレゼン、とても良かったよ。)
- excellent I read your article. It's excellent.(君が書いた記事、読んだよ。素晴らしいね。)
- brilliant She gave a brilliant interview.(彼女のインタビュー、素晴らしかったよ。)
※ brilliant は、イギリスで特によく使われる褒め言葉です。「冴えている」という意味も含まれます。
「すごい!」という驚きを含んだ褒め言葉
ただ良いだけでなく、「すごい!」という驚きの意味を込めたい場合は、以下の言葉を使います。
- amazing What an amazing idea!(すごいアイディアだね!)
- incredible His presentation was simply incredible.(彼のプレゼン、とにかくすごかったんだよ。)
- astounding Her latest findings are astounding.(彼女の最新の研究結果はすごいんだ。)
- awesome Her blog is awesome.(彼女のブログ、すごいね。)
※ awesomeはくだけた表現なので、使う場面に気を付けましょう!(同僚との会話ならいいですが、重役ばかりが集まる会議では使わないほうが良いです!)
「すごい!」を通り越して「圧倒された」場合に使える褒め言葉
- blow 人 away:"blow"は風などが「吹く」という意味ですが、"blow away"されるということは、「吹き飛ばされる」ということです。そのアイディアが斬新すぎて、素晴らしすぎて、吹き飛ばされちゃうんですね。
Your speech was amazing. You totally blew the audience away!
(君のスピーチ、すごかった。会場が圧倒されてたよ!)
His ideas about the future of the global economy blew me away!
(世界経済の未来についての彼の発想には圧倒された。) - mind-blowing:この "blow" は、"blow up"(爆発する)の "blow"です。"mind" は「頭」ですね。内容がスゴすぎて、脳内が爆発してしまうイメージです。
His ideas are mind-blowing.
(彼の発想には圧倒されるよ。) - ground-breaking:直訳すると、「地を割るような」です。アイディアが画期的すぎて、これまでの前提・土台が粉々になってしまうイメージです。
The research team's results are ground-breaking.
(あの研究チームの研究成果は画期的なんだ。)
その他、知っておくと便利な褒め言葉
他にいくつかアイディアを褒める際に使える形容詞を紹介します。
- spot-on:「ぴったりの、どんぴしゃの」という意味で、「まさにその通り、的確な」と言いたいときに使います。
Your ideas on the impacts of bullying were spot-on!
(いじめの影響についての君の考えは、まさにその通りだよ!) - insightful:「洞察力に優れている、物事の実態をよく見抜いている」の意味です。
Her article on the gender wage gap was really insightful.
(男女間の賃金格差に関する彼女の記事は、実態を本当によく表している。) - informative:「有益な情報に富んでいる」という意味です。
The panel on tackling climate change was very informative.
(気候変動対策についてのパネル・ディスカッションは、とても勉強になったよ。) - deep/profound:どちらも「深い」という意味です。
The philosopher's talk on the meaning of life was really deep/profound.
(人生の意味についての哲学者のお話、とても深かったな。) - thorough:「徹底的な、綿密な、完全な」の意味ですが、発表・プレゼン・記事・研究等に対して「必要な要素がすべて網羅されている」という意味で使えます。
Their research on the effects of loneliness among the elderly was very thorough.
(高齢者の孤立に関する彼らの研究は、綿密で完璧な内容だった。)
注意したい褒め言葉
以下の言葉は確かに褒め言葉ですが、使う際に注意が必要な言葉です。
- good/nice:どちらも直訳すると「いい」ですが、多用され過ぎて もはやあまり付加価値のない言葉になっています。(飲みコールでもありますよね:「いい男!いい男!本当はどうでもいい男!」。)
どうしても 使うなら、"very" や "really" とつなげて使いましょう:
That's a very good paper.(とても良い論文だね。)
Her speech was really nice.(彼女のスピーチ、とても良かったね。) - interesting:「興味深い・面白い」という意味ですが、これも "good" や "nice" と少し似ていて、使い古されているため褒め言葉としての付加価値は低めです。特に、感情を込めずにサラッと"That's interesting."などと言ってしまうと、相手は聞き流されたと感じるかもしれません。とは言え、"interesting"はアイディアを褒める際に便利な形容詞なので、ぜひ使いたいですよね。その場合は、"good" や "nice" 同様に "very" や "really" とつなげて使ったり、思いっきり感情を込めて使えばOKです。
- marvelous/fabulous:どちらも「素晴らしい」の意味です。人によって感じ方が違うと思いますが、どちらかというと女性言葉で、男性が使うと「オネエ」感が出てしまうかも?
- stupendous/magnificent:どちらも「素晴らしい、すごい」の意味で使える言葉ですが、前者は「並外れた、途方もない」、後者は「壮大な」というニュアンスで、大げさに聞こえるかもしれません。時と場合によっては使えますが、上で紹介している他の褒め言葉を使ったほうが無難でしょう。
最後に
いかがでしたか? 今後 使えそうな褒め言葉を見つけていただけたなら幸いです。
様々な言葉・表現を紹介しましたが、やはり最終的に重要なのはハートです!どんなに洗練された褒め言葉を使ったとしても、棒読みで言えばまったく相手に響きませんよね。「本当に良かったよ」と言うのと、「本っっ当に良かったよ!!!」と言うのとの違いです。
友人、同僚、クラスメイトの素晴らしいアイディアを、ぜひ心を込めて褒めてあげてみてください。
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アメリカでの誕生日の祝い方
個人的なことですが、数日前に誕生日を迎えました!ここ数日、自分が子供のころ過ごしたアメリカでの誕生日を懐かしく思い出しておりました。
アメリカでは、子供のお誕生日は一大イベントです。
日本でも可愛い子供の誕生日は大切なイベントだと思いますが、アメリカでは特に盛大に祝います。1~2か月前からお誕生日パーティーを企画し、クラス中の友達を家や外の会場に呼んでわいわいやりました。私だけでなく、どの友達も毎年、趣向を凝らしたお誕 生日パーティーを企画していました。
今日は、アメリカでの子供の誕生日の祝い方について紹介したいと思います。
アメリカのテレビドラマなどでも、子供のお誕生日パーティーのシーンや話題はよく登場するので、既にイメージをお持ちのかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
アメリカ、と一言で言っても、住む地域、家族の経済事情、移民の場合は出身国によって誕生日の祝い方は様々です。ここで紹介するのは、アメリカの多くの中流家庭が一般的に開催する誕生日パーティーとご理解ください。
<小学生編>
1.企画
お誕生日パーティーを企画する際、まずは日時・会場・招待客を決めます。私が子供のころは、不公平を生まないように、クラス全員もしくはクラスの女子全員を招待していたように記憶します。開催する日は、ママもパパも手伝えるように&みんなが参加しやすいように週末、時間はお昼前後や早めの午後が多かったです。
2.招待状の発送
日時・場所・招待客が決まれば、次は招待状の発送です。お誕生日パーティーの詳細と共に、返信期限を記載します。返信期限は、"RSVP*1 by 日付"という書き方をよくします。参加の可否だけでなく、アレルギーなど食事制限も返事に記載してもらいます。
私のときは、紙の招待状を送っていましたが、最近はメールやSNSを使った招待状(いわゆる "e-vite")も多いと思います。紙の招待状は市販のものを買ったり、自分で印刷したりするほか、外の会場でパーティーを行う場合は会場側が用意してくれることもあります。
3.お誕生日パーティー当日
お誕生日パーティー当日は、ゲームなどのアクティビティをし、プレゼントを開け、軽食やケーキを食べ、お別れ、というのが大体の流れです。プレゼントを開けるときは、大きな音を立てて盛大にビリビリッ!と破くのがお決まりです。食べ物はやはり、ピザが定番!(アクティビティについては、次で紹介します。)
4.アクティビティ(家で祝う場合)
家で祝う場合は、アクティビティとしてゲームをやることが多いです。椅子取りゲームやビンゴのほかに、日本では馴染みのない "Pin the Tail on the Donkey" や "Piñata" があります。
"Pin the Tail on the Donkey"(意味:ロバに尻尾を付けよう)は、日本のお正月の福笑いに似ています。尻尾のないロバの絵を壁などに貼り、子供は目隠しをして、尻尾が描かれた紙をロバのお尻に貼ろうとします。オリジナルはロバですが、ライオン、ユニコーン、レゴのキャラクターなど、様々なバージョンがあります。セットを購入することもできますが、下記ウェブサイトなどで無料でダウンロードし、自分で印刷して作ることもできます。
www.mypartygames.com
"Piñata"(発音:ピニャータ)は、中にお菓子が詰まったカラフルなハリボテで、メキシコ発祥と言われています。子供は目隠しをして、スイカ割の要領でバットでピニャータを割ろうとします。上手くヒットすれば、大量のお菓子をゲット!
自分たちでゲームを企画するほかに、手品師やピエロに家に来てもらい、子供たちを楽しませてもらうこともあります。アメリカの大ヒット・コメディドラマ「ビッグバンセオリー(The Big Bang Theory)」のシーズン5エピソード12で、ウォロウィッツが甥のお誕生日パーティーでバーナデットと一緒に手品をするシーンを覚えているかたもいるでしょう。
5.アクティビティ(外の会場で祝う場合)
お誕生日パーティーは、どこかの会場を借りて開催することも多いです。会場だけを借りてあとは自分たちで準備する場合は、アクティビティは4.と同じイメージです。
他方で、そこでできるアクティビティを目当てに会場を決める場合もあります。
最も代表的なのが、チャッキーチーズ(Chuck E. Cheese)という全国チェーンの子供向けゲームセンター&ピザレストランです。子供はゲームセンターで遊んでいれば満足するし、お食事やケーキも会場に用意してもらえるし、企画する親もだいぶ楽です。
www.chuckecheese.com
ちなみに、アメリカのコメディードラマ「フレンズ(Friends)」のシーズン6エピソード19で、大学での教え子と付き合うロスに対し、交際相手の若さをレイチェルがバカにする以下のシーンでも、チャッキーチーズが登場します。
レイチェル:彼女の誕生日はいつ? (When's her birthday?)
ロス:さあ。なんで? (I don't know, Rachel. Why?)
レイチェル:久しぶりにチャッキーチーズに行きたいと思って! (Well you know, it's just been so long since I've been to Chuck E. Cheese's.)
他にもよく使われるのは、レーザータグやペイントボール(ビッグバンセオリーでよくレナード達がやってますね)の会場、アイススケート場、Paint-Your-Own-Pottery*2会場などです。
6.お別れ(グディーバッグ)
子供のお誕生日パーティーの終わりには、帰る子供に"goodie bag"(グディーバッグ)と呼ばれるお土産袋を渡します("party bag"とも)。中には"party favors"(パーティー・フェーバー)と呼ばれるちょっとした おもちゃやお菓子を入れておきます。
<中学・高校生編>
中学・高校生になり、いわゆる ティーンエイジャー (teenager)になると、小学生のときみたいな凝ったお誕生日パーティー企画は少なくなり、仲の良いお友達同士と家やレストランでお食事をしたり、映画やコンサート、カラオケに行ったり、バーベキューをしたり、女の子ならネイルサロンやスパに行ったりという祝い方が増えてきます。
もちろん、DJを雇って、賑やかなテーマパーティーやコスチュームパーティーを開催するパリピもいます。
一つ、面白い習慣があり、それは学校のロッカーのデコレーションです。
アメリカでは中学に入ると、選択授業が中心になり、毎日同じ教室の同じ机で授業を受けるということがなくなるため、荷物を入れておくためのロッカーが一人一つあてがわれます。テレビドラマなどで見たことがあるかたも多いでしょう。
中学・高校生になると、お誕生日の友達のロッカーに、風船やラッピングペーパーなどでデコレーションしたりお菓子などを入れたりということをやります。
ロッカーのカギの暗証番号や合い鍵は、学校の事務所が預かっているので、予め事情を説明して合い鍵を借りたり暗証番号を教えてもらったりします。
お誕生日当日の早朝などに、こっそりロッカーをデコレーションし、お友達への素敵なサプライズになります。
だいぶ長い記事になってしまいましたが、いかがでしたか?
アメリカでは、お誕生日が中々の大ごとであることをご理解いただけたのではないでしょうか。お誕生日パーティーは、子供たちが楽しむのはもちろん、送り迎えに来る親同士の貴重なコミュニケーションの場にもなったりします。
毎年 違うテーマを考え、時間と手間そしてお金をかけて企画してあげている親に脱帽ですね。(私の親も毎年やってくれていたので、感謝感謝です。)
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イギリス英語ってこんなに違う!
先日、動画配信サービスでイギリスを舞台にするドラマを見ていたら、「おや?」と思う字幕がありました。
英語の台詞は、"I was totally pissed"でしたが、字幕は「私は完全に怒っていた」という趣旨になっていました。
アメリカの口語表現に詳しい方なら、"piss (somebody) off" という表現をご存知でしょう。
「(誰かを)怒こらせる」という意味で、こんな風に使います:
"He's such a jerk. He really pisses me off."
(訳:彼って超イヤな奴。マジでイライラする。)
ちなみに"off"を省略して、"piss"だけで使うこともあります:
"She was pissed!"(訳:彼女、めちゃ怒ってた!)
しかし、イギリスの口語表現では、"be pissed"で「ベロベロに酔っぱらっている」という意味になります。
アメリカなら、 "be wasted" という表現が同じ意味で使われますね。
上記ドラマの"I was totally pissed"という台詞も、こちらの「ベロベロに酔っぱらっていた」という意味が正解でした。
このように、同じ英語を母国語とするイギリスとアメリカですが、実は使うボキャブラリーがかなり異なります。
日本では、アメリカ英語のほうが馴染み深いため、イギリス英語独特の単語や表現をご存じないかたも多いでしょう。
せっかくなので、代表的なものをリストアップしてみます。
イギリス英語 ⇔ アメリカ英語 (意味)
lift ⇔ elevator (エレベーター)
mobile (phone) ⇔ cell (phone) (携帯電話)
lorry ⇔ truck (トラック)
flat ⇔ apartment (アパート・マンションの部屋)
bill ⇔ check (レストランでの伝票)
pram ⇔ stroller (ベビーカー)
tea towel ⇔ dish towel (食器を拭くための布巾)
boot ⇔ trunk (車のトランク)
petrol ⇔ gas, gasoline (ガソリン)
tube / underground ⇔ subway (地下鉄)
loo ⇔ bathroom (お手洗い)*1
plaster ⇔ band-aid (ばんそうこう)
queue ⇔ line (お店などで並ぶときの列)
trainers ⇔ sneakers (スニーカー)
jumper ⇔ sweater (セーター)
trouser ⇔ pants (ズボン)*2
fizzy drinks ⇔ sodas (ソーダ類)
bubbly ⇔ champagne, sparkling wine (シャンパン、スパークリングワイン)*3
crisps ⇔ potato chips (ポテチ)
chips ⇔ French fries (フライドポテト)
ice lolly ⇔ popsicle (アイスキャンディー)
aubergine ⇔ eggplant (なす)
fag ⇔ cigarette (タバコ)*4
take-away ⇔ take-out (お料理などのテイクアウト)
mum/mummy ⇔ mom/mommy (ママ)*5
stag/hen party ⇔ bachelor/bachelorette party*6
pissed ⇔ wasted (ベロベロに酔っぱらっている)
knackered ⇔ wiped (疲れ果てている)
ざっと、よく使われるものを挙げてみましたが、たくさんありますね。
いかがでしたか? 聞き覚えのあるものもありましたか?
最近はテレビや映画、YouTubeなどの影響で、アメリカ人もイギリス人もお互いの言葉・文化にだいぶ慣れ親しんできましたが、それでもやっぱり彼らが日常的に使う言葉はこんなに違うんですね。
イギリスとアメリカを比較しましたが、カナダやオーストラリア、ニュージーランドやアイルランド、アフリカの英語圏諸国など、英語圏の国はまだまだあり、それぞれで独自の言葉・表現があります。
英語の世界は奥が深いですね。
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*1:"toilet"は両国で通用します。また、"loo"は少しハイソな言い方かもしれません。イギリスで "bathroom"と言うと、お風呂場を連想してしまいます。
*2:アメリカでも、ズボンのことを "trouser"と呼びますが、男性用のズボンを指すことが多いです。イギリスで "pants"と言うと、下着を指すので要注意!
*3:"bubbly"がイギリス独特の言い方ですが、イギリスでも "champagne, sparkling wine"は使います。
*4:イギリスでも "cigarette" を使います。アメリカでは、"fag"は男性の同性愛者を指す差別的な表現なため、要注意。
*5:「パパ」はイギリスでもアメリカでも、"dad/daddy"です。
*6:新郎または新婦が結婚前に独身最後の夜を祝うパーティー。新郎なら "stag(英)/ bachelor(米) party"、新婦なら "hen(英)/ bachelorette(米)party。通常、それぞれ同性のみが参加します。イギリスでは、"hen do / stag do"と表現することも。